羽生結弦選手のNHKアナザーストーリーズ「最強」伝説とは!

 

羽生結弦選手についてNHKが放送するときは

当たりはずれが激しいので

今回「アナザーストーリーズ」でも不安視されましたが

その心配を吹き飛ばすような秀作な番組でした!

 

ただ夜9時台で、BS放送などの条件が厳しいところはあり

再放送を地上波で望む声が目立ちますね~

再放送の希望やレビューなど 公式サイトこちら!

 

まず、他の番組では

執拗なくらいNHK杯の受傷シーンを流しがちでしたが

今回この番組では登場せず

それだけでも評価に値するのを感じました。

 

「アナザーストーリーズ」は、羽生結弦選手の目新しい映像など

一切登場しませんでしたが他の取材が充実していたので

まったく気になりませんでしたね~

 

番組のために取材したのは

過去に2連覇を達成したディック・バトンさんと

プルシェンコさんとハビエル・フェルナンデスさんに絞られ

この人選も秀逸でした。

ナビゲーターの松嶋菜々子さんも

必要最低限の言葉を発するだけで見やすかったし

そもそも内容から上質なので、地上波で流してほしいくらい!

羽生結弦選手NHKスペシャル見どころは最新の直筆メッセージ

 

 

オリンピック連覇 メダリストたちが語る「最強」伝説とは

まず視点の最初は『毒舌レジェンドが認めた「劇場」』。

66年前に、オリンピック連覇を果たした

ディック・バトンさんから始まります。

 

平昌オリンピックについて、冒頭シーンのプル様が

「ユヅルはあれで究極の選手になったんだ。

最高の上の最高の選手にね」

次にハビが

「彼に金メダルを獲られたけど悔いはない。

最高の舞台で、最高の演技で戦えたから。だから大満足さ」

 

バトンさんは現在89歳、生きる伝説となり

現在はニューヨーク郊外に暮らし、そこを訪ねていきます。

毒舌解説者としてならしますが

「結果なんておまけだよ。

私の評価基準は、演技が劇場になっているか?

独創的で、お客を呼べる劇場にね。

 

羽生結弦の演技はそういう意味では最高だ。

みんなをうっとりさせる、満員御礼まちがいなしだ」

 

 

バトンさんは3回転半ジャンプなど、新しい技に次々と挑戦し

そこも羽生結弦選手との共通点になりますが

バトンさん自身が語る最大の共通点は、意外なところでした。

 

ソチオリンピックの後

羽生結弦選手は「うまく滑れなかった」と言ったことに

強く感銘を受けたそうです。

バトンさんは、選手としては絶頂期を迎えていたのに

2度目の優勝の大会は

ジャンプで転倒してしまい生涯最大のミスをしたと

今でも悔やまれるそうです。

 

「フィギュアスケートは採点競技である以前に

お客を魅了するものなんだ、お客をガッカリさせてはいけない。

だからユヅルの言葉に感銘を受けたんだ。

若いの、分かってるじゃないかって」

 

 

そしてバトンさんが劇場として認めるのは

ジャネット・リンさん、伊藤みどりさん、真央ちゃんの演技!

それら選手時代と比べても

羽生結弦選手は別格、破格の存在であると。

「ユヅルはどこかで見たような演技はしない。

今見逃すと、2度と観られないような演技。

それだけが価値があるんだ。

 

どんなに難しい技だろうが

その選手独自の表現になっていなくては

みんな似たようなジャンプでは点数だけで、感動はない」

ふうせんさんTwitter動画

フライングキャメルスピンもバトンさんが始めた技で

以前はバトンキャメルと呼ばれていたそうです。

キャメルスピンをやったのは、観る人の心を動かすため。

 

優雅にゆったり滑るだけだったのに

ダイナミズムさを加えて、目をくぎ付けにしたそうです。

ようは点数を超越した感動を与えられるか、どうか。

「ユヅルにはできる。

オリンピックを前にケガはあったが

戻ってくることだけを祈っていた。本物のスケーターをね」

 

 

「彼の演技で、見るべき重要なポイントはジャンプのスピード。

ジャンプに入るときと、出るときのスピードが変わらない。

そんな選手はまずいない。

見たかい、跳びましたよ!なんてアピールはしない。

他の選手は難しいジャンプを跳んだ後

終わった感が出ちゃうけど

彼は切れ目なく、シンプルに演技を続けている」

 

平昌フリーの演技で転倒しそうになり、こらえると

大けがの後なのに進歩していると称えてくれ

1回転んだくらいなら勝てるだろうけど

お客を魅了し続けることを知っているんだと。

あくまでもジャンプを表現として姿勢を貫き

羽生結弦選手の演技が終わると

バトンさんは笑いながら「やっと満足できたみたいだね」

66年ぶりの連覇を、素晴らしいと称えてくれます。

 

そして、ソチの頃より遥かに人を惹きつける演技になっている。

よりシンプルなのに、より伝わるものがある。

点数なんて関係ない!

「この大舞台で見せうる最高の劇場を魅せてくれたと思うよ。

これぞ金を超えて、ダイヤモンド級の演技だね。」

 

 

第2の視点は「皇帝が認めた最強の選手」として

もっとも連覇に近づいた人物として、プル様の登場になります。

 

トリノでは金メダルに輝きますが

バンクーバーでは、1.31点差で銀メダルに終わることでも

もっとも連覇の難しさを知る存在として焦点を当てます。

ロシアのプルシェンコ杯から始まり

大会の目的は、優秀な子供をスカウトして

プル様のスケート学校で英才教育をすることであると。

 

プル様の今の目標は「打倒、羽生結弦!」

史上最強の存在を超える選手を育てることになります。

 

プル様は35歳で引退するまで20年間もの間

銀盤に君臨し続け、羽生結弦選手も強い憧れを抱きます。

2人が初めて会ったのは羽生結弦選手が10歳くらいで

日本でアイスショーのときだそうです。

プル様は一目見て驚いたそうでセンスが違い、スピンも上手で

ただ、あまりにも痩せていて

しっかり鍛えればいい結果が残せるだろうと言ったと。

それが、まさかオリンピック2大会で金メダルに輝くとはね~!

 

 

プル様はオリンピック4大会に出場、いずれもメダルを獲りますが

羽生結弦選手とは12歳差があるので

初めてオリンピックで2人が一緒に戦うのはソチになります。

「登ってきたなと思いましたよ。

ソチオリンピックに向けて、最高の対戦相手ができた。

腕がなったね~、どれだけ昔から知っていようが

リンクに立ったら敵、彼なら倒しがいがある!」

ゆらさんTwitter動画① 動画②

 

それまでオリンピックでメダルを獲ると

次々とすぐ引退してしまうことで

オリンピックのレベルが下がることを憂いていましたが

羽生結弦選手の登場により、プル様は奮い立ちました。

「氷の上でどうやって彼を倒すか、ショックを受けさせるか

叩きのめすか…そればかりを考えた。それが僕の流儀さ!」

 

羽生結弦選手も、このギラギラした闘争心に全力で応えようと

「彼を超えられるかどうかなんて、分からない。

でも僕はどんなに上のレベルに行っても

強い相手がいてくれると、燃えるから

プルシェンコさんにとってのそんな存在

『燃える存在』に少しでも近づけるようになりたい」

しかしプル様は腰の痛みを抱え、棄権することで

その願いは叶わないものになりました…

 

 

プル様が去った衝撃が残るソチオリンピックで

羽生結弦選手は金メダルに輝きます。

羽生結弦選手はソチが終わってからも引退しないで

次のオリンピックにも出ると言ったことは

プル様にとっても、かなり嬉しいことだったと。

 

プル様が去っても、羽生結弦選手が参加することで

オリンピックという最高の舞台のレベルが保たれる。

羽生結弦選手は、最高の演技は試合でしかできないこと

五輪チャンピオン以上の喜びがないってことをわかっている。

プル様からバトンを受け取り

平昌オリンピックに向け、羽生結弦選手は邁進します。

その間に若手選手の台頭があっても

プル様は常に優勝候補は「羽生」と答え続けました。

 

「一度金メダルを獲っていることで、常に上に立てる。

大事なのは技じゃなくて、経験と自信。

それを併せ持っているのはユヅルしかいなかった。

ユヅルはオリンピックを連覇した今でも

まだ勝つための進化を止めようとしないだろう。

頂点の選手が一番貪欲なんだから、負けるわけがない。

連覇がどれほど難しいか身をもって知っているけど

誰かがやるとすれば、世界にユヅルしかいない。

 

だから、あのオリンピックでも

ユヅルがその場に立ちさえすれば連覇は間違いない

と断言していたんだよ」

 

 

第3の視点は「背中を見せ合い続けた2人」として

ハビの登場となります。

 

平昌オリンピック直前に羽生結弦選手はケガを負いますが

支えとなったのは、最大のライバルでもありました。

氷の上で繰り広げられた熱き友情に焦点を当てます。

「金メダルは彼に獲られちゃったけど、僕は満足していました。

だって最高の勝負をして3位になる方が

お互いにミスを連発して、たまたま1位になるよりずっといい!

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ずっと一緒に練習して、互いの背中を追いかけてきたからね。

彼が最高のレベルで戦いの場に戻ってきてくれたことで

本当にうれしかったよ」

 

 

羽生結弦選手がクリケットクラブに加入する頃は

まだ試合で、ちょっと顔を合わせる程度だったので

来ることを知って「へえ~」と思ったそうです。

移籍理由は、ブライアン・オーサーコーチによる

定評のある指導力だけでなく

ハビの4回転ジャンプの確率の高さは

大きなきっかけになりました。

 

「本当にこの人を目指してクリケットクラブに入ったわけだし

自分が跳べなくなって、イメージが見えなくなったとき

そばにイメージを作れる人がいる。

ハビエルがいると、負けたくないって思う。」

その言葉をハビはよくわかると、僕もそうだったと言い

「何か技がやりたかったら、そばで見るのが一番だから。

でも、ただ見て真似するだけじゃない。

彼があのスピードでできるなら

僕はもっと速いスピードでできるはずだ。

もっと上手にできるはずだと思うんです。

僕とユヅルは背中を追いかけあうことで

どんどん上達していったのです」

 

 

ソチオリンピックを振り返っても

「金メダルは簡単に獲れるもんじゃない。

ユヅルは強い、僕が心底そう思うのはあの大会が始まりで

みんな忘れがちだけど、彼はソチが初めてのオリンピック。

 

パトリックと僕は前大会にも出ていたけど

最初のオリンピックというのは舞い上がってしまい

なにもかも巨大に見える。

そんな中で、ユヅルは堂々と演技をした。

みんながミスしたけど

彼の演技が一番だってことを、結果が示しています。

 

この先、彼は勝ち続ける。

負けてはいられない、そう思いました」

 

 

2015年の上海ワールドをハビが制したとき

クリケットクラブに飾られるメダルプレートを

最初に、ハビは見に行ったことを明かします。

そのとき羽生結弦選手は敗れ、人目をはばからず涙を流したけど

それは負けた悔しさだけではなかったことを告白します。

 

「彼は悲しかったのですよ、もちろん勝ちたかったから。

でも同時に僕の勝利を喜んでいて、彼は言いました。

『勝ったのが君で本当にうれしい。

僕は今日、頂点にいないけど

そこからの風景を君と一緒に見ている』と。

僕には、その意味がよく分かりました。

同じ高みに立っているんだってね。

僕は、あのときからユヅルと真の友になれたと思います」

 

 

そして2人は競い合い、好勝負を続け

平昌オリンピックは決戦の場として位置づけられました。

だけど羽生結弦選手は直前にケガを負います…

ハビにも一報は届きますが、心配したのは別のことになります。

ハビの母国スペインでフィギュアを報じられることは稀だけど

それに対して日本では、フィギュア人気が高すぎる。

 

頂点に立つ羽生結弦選手の隙をみつけようと

妬みや嘘があちこちに溢れます。

ケガにより表舞台に立てないことで、憶測が飛び交い

反論しないことで謂われなき批判や中傷が向けられました。

 

羽生結弦選手が不在の時に

さらにこの風潮が高まることを、ハビは恐れました…

「ユヅルはどんなことも、演技に生かせることを

得ようとするところが貪欲です。

だから落ち込むときは、とことん落ち込む…

 

頂点に立つ選手の秘密を知りたい、噂を流したい

そんな気持ちは分からないでもないけど…

だったら真正面から取材してくれればいいんです。

ユヅル本人もコーチも、報道の依頼には応じていますから」

 

 

平昌前のリハビリ中は、面と向かって合わないようにしたと。

「羽生結弦選手はときどきリンクに出て練習しようとしては

すぐに傷が痛んで、下がるという状態でしたからね。

僕らは、お互いのケガについて話したりはしません。

ユヅルに求められれば何だって手伝いますが

彼にはお母さんをはじめ、ケアしてくれる人がたくさんいる。

 

僕らのように高いレベルで競い合っている場合

求められることは変わらず、背中を見せ続けることなんです。

僕の背中を見ろ…僕はレベルを保って

君との戦いを待っているよってね。blue cosmosさんTwitter動画

実は僕、彼が落ち込んだからこそ

とんでもない復活を遂げるんじゃないかと思っていました。

ユヅルはすべてのマイナスを、一気にプラスに変えられる!

それだけの力を持った人間ですからね」

 

 

羽生結弦選手のケガによって、平昌の優勝候補について

メディアは若手に注目する流れもありました。

しかし平昌オリンピックのライバルを聞かれるとハビは

「ユヅルですよ、僕のライバルはユヅルだけです。」

「僕が完ぺきにプログラムをこなせば

ネイサンや昌磨には勝てる。

でもユヅルは、僕が完ぺきにこなしても

常にそれより高い得点を出しました。

 

いつも少し上、少し上。

僕には、彼の背中しか見えていませんでした…」

 

 

平昌オリンピックではショートを終え

羽生結弦選手は1位、ハビが2位の結果になります。

 

「僕はそうなると思ってましたよ。

みんな、ユヅルの復活に驚いていましたけど。

彼ならやると思っていました。

そして僕は、彼の背中を誰よりも近くで追いかける。

いいぞ、最高の戦いじゃないかと!思いましたね」

 

翌日おこなわれた、羽生結弦選手の決戦フリー映像を

この番組の収録時にハビは初めて見たそうです。

「演技は見るものではなく、魅せるものですから」

 

羽生結弦選手自身が素に戻っていると明かしたコレオのところで

ハビは「楽しんでるね、見ればわかる」と。

さらに「僕は言ったでしょ。落ち込んだ分、戻ってくると」

フリーは羽生結弦選手の直後の滑走順でしたが

あの舞台で羽生結弦選手が

いい演技をしないわけがないと分かっていたので

ハビは、なんの影響もありませんでしたと。

「今度は、僕が応える番。それだけです」

 

 

表彰式前、集まったメダリストをハビがハグします。

話し声を音声では拾えませんでしたが

羽生結弦選手から「You are so bad!」という言葉が発せられ

涙が止まらなくなります…

何を話していたのかとハビに質問すると

「このときまず、ユヅルと昌磨に演技とメダル

おめでとうと言いました。」

 

そして羽生結弦選手に

「君と競えたことは、僕の誇りだ。

実はこれが君と戦える最後の試合になるんだ。僕は引退する」

それまでハビは引退について誰にも明かしてなかったと。

「ユーロには出る約束があったけど、ユヅルは日本の選手なので

ホントに最後の試合になる。今しかないと思って伝えたんです。

ユヅルには、最悪だなお前!って言われましたよ。

 

だって、あんなタイミングで伝えたから。

でも、僕はここだと思ったんです。

最高の戦いの後だったからね。

一番告げたい相手と、一番いい場所にいられて

本当によかったよ…」blue cosmosさんTwitter動画

 

 

オリンピック連覇という快挙を果たした

羽生結弦選手に、今後期待することとは?

 

まずプル様。

「ユヅルが試合に出るということは

イコール、勝つために出るということ。

日本のスケート界が

彼をオリンピックに集中させてあげられれば

少なくともオリンピック4連覇までは可能だと思う。

5連覇だって、無理じゃないね~」

バトンさんは

「もう彼は『別格』なのだから

好きなようにやらしてあげなさい」

 

ハビは

「まずは今のケガをしっかり治してほしい。

ケガさえ治れば、あとはもう好きなだけ

前へ、前へと目指していけばいい。

そして、もし引退をするときがきたら

そのとき初めて後ろを振り返ってみてほしい。

君が登ってきたのは今後、永遠に語り継がれる道のりだ。

その道のりの途中に、僕の名前があるのもお忘れなくね…」

みなさんは、こうおっしゃっていますが

さて羽生さん、あなたはこの先どこまでいくのですか?

柚香さんTwitter動画

 

 

アナザーストーリーズ ぴのさんTwitter動画 ※要スクロール

「最強」伝説ハイライト ドーモさんTwitter動画※要スクロール

ディック・バトンさん ご本人Twitter① Twitter②

 

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